桂花園

ようこその御運びで厚く御礼申し上げます。
隠れ家的花屋の山中でございます｡

千葉大学 大学院園芸学研究科植物細胞工学研究グループ(舌噛みそう…)
が29日世界で初めて青い胡蝶蘭の品種を作り出したと発表しました｡

青いバラ『アプローズ』同様に商品化されるのでしょうなぁ…
値段など気になるところですね｡

さてもう一つ気になるのが『青』の基準です｡
青と言うのは､幅広く使用されることがありまして､『緑色』を指して
使用もされます｡

皆様の身の回りで近い所を上げると『青々した葉っぱ』､『青信号』などなど｡

そしてこの『青い胡蝶蘭』や『アプローズ』ですが､『青』と言うよりは『薄紫』｡
実物の色をみて『青?』と思われる方｡

当然の疑問です｡

東洋では伝統的な青色よりも長波長域の光までも青と言いますが､
西洋では反対に紫に近いより短波長の光を含める傾向にあるそうなので､
『これは青なのです｡』

この色を青じゃないと言う人がいたら､『青信号は何色ですか?』と聞きかえすと
すごく嫌な人間だと思われますが､上記の文の様に説明すると､角が立たずに
いいのかもしれません｡(うんちく臭くて私は嫌ですがw)

text：俺は何を言いたいのだろう… 山中

タグ: 京都, 花キューピットタウン, 花屋

“青い胡蝶蘭　-京都隠れ家的花屋-”には4 個のコメントがあります。

1. ポピー より:

   2012 年 3 月 1 日 2:54 PM

   山中さんお久しぶりです。
   青い胡蝶蘭が出てきますか～初耳です。
   サントリーも青いユリとか菊とか言ってますもんね。
   でも全部青というより紫なのはアントシアニンだから
   赤ベースの青なんでしょうがないですよ。
   デルフィニウムのデルフィニジンで作ったらもっと「青！」
   ってのができるのでしょうが、出てこないってことは
   難しんだろうな～。

2. 山中より より:

   2012 年 3 月 1 日 3:34 PM

   ポピー様
   お久しぶりです！
   今朝の京都新聞に掲載されてまして､早速ネタに使ってみました(笑)
   4年の歳月をかけて､特殊なバクテリアとツユクサの青色遺伝子(アントシアニン)を
   取り込ませて､『青色』を開花させたそうです｡
   各関係研究者が､想像を絶する様な研究をされて開発しているかと
   思いますが､やはり『青』というのは…ねぇ…難しいのでしょう…

3. 親和のおっさん より:

   2012 年 3 月 1 日 3:41 PM

   我輩も　この記事　目に留まりました。果たして
   どんな青が現れるでしょうか、、、、

   以前　青い椿　幻の、、、入手　しましたが　どこが
   青？？？ほとんど赤に近かったです、用土の酸度で　替わる
   程度でした。

   蘭も　薔薇も　カーネーションも　青は遠い世界ですね

   矢車草　綺麗な青　していますよね、
   あんな青い花が他の花に現れると良いですね、、、、

   青い色の　表現　本当に　難しいです、、

4. 山中 より:

   2012 年 3 月 1 日 4:13 PM

   親和のおっさん様

   新聞の写真で見るかぎりでは､『アプローズ』よりもまだ濃い色のように見えました｡
   (バンダっぽい???)
   一般的な『青色』は多数販売しましたが､吸い上げのものだったりと…
   青は遠い世界なんでしょうなぁ…
   この難しさが､研究心を刺激し､価値を上げ､そして値段を高騰化させ､われわれ
   小売業者は花材獲得に右往左往…なんだか数年前のことが思い出されます…

   各研究機関の方々には､今回の成功を御祝し､更なる『青い花』を､
   求めていただきたいです♪