桂花園

ざわ…ざわ…

ここは､京都市西京区にある隠れ家的花屋 桂花園｡

閑静な住宅街の中に､倉庫のような佇まいで今日も
密かに一攫千金を掛けず毎日毎日､正月の三ヶ日を
除いて営業中である｡

今日もまた､隠れ家的花屋販促担当が企画した､
『攻め！男子が贈るバレンタインデー』と言う企画が
進行中である｡

ざわ…ざわ…

俺の名前は山中カイ◯｡

この隠れ家的花屋にバレンタインデーの花を見にきた…

ざわ…ざわ…

『くっ！どいつもこいつも活き活きとした花ばかりだぜ…』

『悪魔的に良い感じの湯おけに入ったアレンジだぜ…』

『はっ！誰だ！？』

『ようこそ､隠れ家的花屋 桂花園へ｡当店では､現在｢攻め！男子が贈るバレンタインデー｣と題して男性から女性へバレンタインデーに花を贈る｡という企画を行なっております｡つきましては皆様にはお手持ちの財布の中より､”野口英世カード”､”福沢諭吉カード”､”樋口一葉カード”を使用してご注文いただきまして､レジ前にてご精算下さいませ｡ 尚､フラワーギフトを用いて告白してふられましても当店は一切の責任を負いかねますのでご了承ください｡以上｡』

『ちょっ､ちょっと待ってくれ！それだけ？花を買ったあとの処遇は!?』

『おい｡告白しても責任を負わないって､どうゆうことだっ！』

『告白して､ふられた時の処遇を知りたい！』

『俺達には､知る権利がある！』

『どうせ､ふられんるんだ！無駄無駄！』

バンッ！！！！

『××××××××—！！！！』

『いつまでも､ウダウダ言ってんじゃねぇ！気持ちを伝えろっ！』

『いいか！待っていても､来ない！』

『猫耳メイドなんて来ない！』

『世間はおまえのお母さんじゃない！』

『来ないならどうしたらいい！教えてやるっ！』

『攻めろ！』

『花を贈るんだっ！』

『勝ち取るんだっ！』

『勝てっ！勝てっ！勝てっ！勝たなきゃ××だっ！』

『暴言だ…しかし…確かに俺は今まで､黒髪ツインテールや､ニーソックスを履いた美人から告白を夢見るだけのシャイボーイだった…そじゃぁダメなんだ…』

『くそっ！くそっ！攻めるぞ…買ってやる…買ってやるよ！』

『花を買ってやるよっ！』

『うぉぉぉおぉ！…..』

当店では､バレンタインデーに男性から贈るフラワーギフトを多数ご用意して､誠心誠意で
ご対応させていただきます｡
男性から贈られるバレンタインデーを､応援いたしておりますので､どうぞお気軽にご来店
ご注文下さいませ｡

スタッフ一同､心よりお待ち申し上げております｡

■026ブーケ風花束 ･･･3,675円(手数料･税含)
∟高さ29cm×幅19cm×奥行19cm

■ 027ブーケ風花束 ･･･5,775円(手数料･税含)
∟高さ48cm×幅33cm×奥行32cm

■ #084 ピンク系 おけばなアレンジ (平湯おけ) ･･･5,775円(手数料･税含)
∟高さ30cm×幅35cm×奥行35cm

■#1152アレンジメント(ハートボックス)ピンク･･･3,675円(手数料･税含)
∟高さ20cm×幅18cm×奥行20cm

■#1153アレンジメント(ハートボックス)アンティークピンク ･･･3,675円(手数料･税含)
∟ 高さ20cm×幅20cm×奥行20cm

バレンタイン記事

text：妻が分娩中に思いついたネタ 山中

タグ: 京都, 花キューピットタウン, 花屋